シドニー・ボーイ１０４　海浜彫像展２０１５ 今年も海浜彫像展に言ってきました。 今年も彫刻を含めた１００点以上の作品がオーストラリア国内外のアーティストから寄せられ、ボンダイ・ビーチからタマラマ・ビーチまで2キロに展示されました。 恒例の海浜彫像展が、シドニー東部の海岸遊歩道をアート・ギャラリーに変えてしまいました。 10月22日の開催から終了の11月8日までの間に５０万以上の訪問客を呼びました。今年で１９回目・・回を重ねるたびに、とんでもない作品は少しずつ姿を消しています。 海浜彫像展2015の優勝者は、なんとドイツのアーティスト・ジョルグ・プリカット氏で、地球温暖化と貧困に対して政治的主張を込めた『分裂した惑星』でした。私のスライドでは、１７番目の木製の作品が」優勝作品です。 プリカット氏は、この作品に、世界のリーダーは喫緊の環境問題と人道問題で解決ができずに政治紛争にエネルギーを浪費していることを表したということです。 「一緒になって地球温暖化と貧困問題という緊急の課題を解決しないで、地球はばかな対立をし、彼らは政治ブロックに分かれ、すべてのエネルギーを浪費している」と、彼は怒りをぶつけています。 プリカット氏は１０６人の出品者を抜いて、６万豪ドルを獲得しました。 「残念ですが、われわれの地球は政治集団と我々アーティストに分かれてしまいました。我々は普通の政治を見失い、大きい問題が解決できません。それが、この作品で表現したかったことです」と、彼は言いました。 ところで、会場への訪問者の13％は、地元やNSW州の地方から来た人だという。 主催者のハンドリーさんの話です。 「最初の年は、ボランティアと一緒に私の家のラウンジで行いました。現在、我々には11人のフルタイムのスタッフがいます。そして、シドニーの展示だけでも総経費は２７０万ドルもかかっています。 　このお金の大部分は、アーティストがつぎ込んだ経費です。すべての製作者が一番いい場所での展示を望んでいました。しかし、中には特定の場所で生かされているのもあります。 　私たちはアーティストに聞くんです、どの場所がいいですかと。彼ら全員はポールポジション（最先端の場所）を希望しますね。 　我々は熟考します。一つの場所のために造られた作品・・その作品がいかにして環境にマッチするか・・そしてお互いの作品が収まりの良い場所はどこか・・と」 　 主催者側は、優勝賞金６万豪ドルはニューサウスウェールズ州で一番高額な賞金ですと言う。展示は、11月8日に終わりました。 (2015.11.10　シドニー・ボーイ記）